BXI Builingual System started translating.
Language

『老華僑は黙らない』上映(岡山)

『老華僑は黙らない』上映(岡山)

華僑運動の先駆者林伯耀氏が主人公のドキュメンタリー映画

2025 年1 月 19 日(日)、「『老華僑は黙らない』パイロット版」が岡山市内で上映される。
同作は、1939 年に京都府丹波市美山で在日中国人 2 世として生まれ、日本で暮らしてきた林伯耀 (リン・ハクヨウ)さんが主人公のドキュメンタリー映画。監督は武田倫和さん。林さんは小学校から大学まで日本で教育を受け就職し、台湾にルーツを持つ妻の静子さん出会い、日本で家族を築いてきた。武田監督は本作を作る理由として「現在多くの在日中国人、華僑の皆さんが日本で暮らしていますが、今までその歴史や思いは描かれて来ていないという印象があります。私たちは 林さん一家を中心にライフストーリーを描くことで、日本で生きてこられた彼、彼女らの思いや考えをくみ取っていきたいと考えています」と語っている。
また、林さんは自身が戦争中に敵国人として差別と偏見の中で育った経験から、戦争や差別・偏見の被害者たちに寄り添う活動を続けてきた。戦後、歴史の中に埋もれていた「南京大虐殺」、「花岡鉱山強制連行」、「関東大震災後の虐殺」などの被害者を探し出し、彼らの心情に寄り添い、その責任の所在を問う活動を続けている。
『日中の「はざま」に生き、日本と中国、両国の戦後の歴史にも向き合ってきた林伯耀さんを中心に映画を製作・公開することで現状の日中関係を見直し、改善し、未来志向の関係へとつなげていく出発点としたいと考えています』(武田監督/クラウドファンディングMotionGalleryサイトより)
華僑運動 60 年を迎える岡山県華僑華人総会の劉勝徳会長は、同作品を岡山で上映するにあたり、次のようなメッセージを寄せている。『私が島根在住時、全国華僑青年組織「華青聯」の主席をされていたのが、林 伯耀先生。富士山の麓・本栖湖で開催された、全国から 300 名の華僑青年が参加した「聯歓節」に島根華僑青年 11 名と共に初参加した。当時の林 伯耀主席の話しぶり・その動き、参加者に対する気遣いなどに感動し、当時の寄せ書き「一人はみんなの為に!」というエネルギーを今も引き継ぎ、いつまでも私たちの指導者と思い、心から林 伯耀先生を慕っています。その林 伯耀先生もご高齢になられ、ご老体にむち打ち東京・大阪・神戸・岡山などを飛びまわっておられます。私たちと祖国側との間で溝が出来た時は、すぐ行動し祖国側の責任者に対し、交渉して頂いた真のリーダーです。是非多くの同胞にこの映画を、全国各地の組織がある処では必ず拡大させるよう祈願申し上げます。』

ドキュメンタリー映画『老華僑は黙らない)』パイロット版
日時:2025 年1 月 19 日(日)13 時から
会場:岡山国際交流センター地下レセプションホール
費用:大人 1000 円、学生 500 円